栗田クリ子の恋愛Q&A
<彼のファッションセンスが恥ずかしい>
Q:
「こんにちは。私は今お付き合いしている彼がいるんですけど、彼のファッションセンスがなさすぎて一緒に出かけるのが恥ずかしいです。私が選んであげると言うと、自分で選ぶのが好きだからと言って嫌がります。彼自身は自分のファッションが好きで、ショップに行くのも好きです。どうすれば彼にセンスのなさを自覚してもらえるでしょうか。ファッションセンス以外は彼のことが好きです。アドバイスお願いします」
A:
この方は20代の女性ね。
彼は自分のファッションが気に入ってることは、彼の中でファッションというものが興味の対象になっているってことだと思うのね。
世の中にはファッションにまったく興味が無い男性もたくさんいるの。だけどあなたの彼はファッションセンスはおいといて(笑)、それを楽しんでいるわけよね。
それって素晴らしいことだと思うの。男性がファッションに興味を持つって、すごくいいことだと思うのね。
気持ちに余裕がないとファッションを楽しもうという気持ちは起こらないものなの。ファッションに興味がない人が気持ちに余裕がないと言ってるんじゃないわよ。人の興味はそれぞれあるからね。
まずはそういう彼をきちんと認めてあげることが大切よ。
でも、あなたの立場で考えたら、彼のファッションセンスは切実よね(笑)。私も、パリにいた頃お付き合いした男性のファッションセンスが相当ぶっ飛んでて(笑)、同じような想いをしたことがあるの。
さすが芸術の街だと思ったわね。でも、その彼は日本人だったんだけれど…(笑)。
センスを身に着けるのに手っ取り早い方法は、センスのいい人や物にたくさん触れること。これに尽きるわ。
いいものにとにかくたくさん触れるの。映画の目を養いたかったら、いい映画をたくさん見る。音楽だってそう。なんだってそうなの。
自分では気付かないんだけど、そういう体験が潜在的に蓄積されていって、段々とセンスが洗練されていくの。
ファッションセンスだって同じことが言えるわ。センスのいい人と日常的に一緒にいられたら一番いいけれど、そうでなくても街を歩いていたらセンスのいい人はいるし、雑誌だってテレビだって、ネットだってあるでしょ。
そういうものに触れられるようにさりげなく彼を誘導するの。押し付けるのはダメよ。
ファッションを楽しむ気持ちを大切にしながら、彼の目が自然とそういうものに向くよう工夫するのよ。